「シルバー川柳」を紹介をします。
初回シルバー川柳
■お医者様パソコン見ずにオレを診て
■寝て練った良い句だったが朝忘れ
■「先寝るぞ」「安らかにね」と返す妻
■欲しかった自由と時間持て余す
■お迎えは何時でも良いが今日は嫌
■お迎へと言うなよケアの送迎車
■金貯めて使う頃には寝たっきり
■欲しい物今じゃ優しさだけになり
■骨が減り知人も減るが口減らず
■症状を言えば言う程薬増え
■孫が聞く膝が笑うとどんな声?
■本性が出ると言うからボケられぬ
■メイドカフェ?冥土もカフェがあるんかえ?
■ひ孫の名読めない書けない聞きとれない
■耳遠くオレオレ詐欺も困り果て
■子は巣立ち夫は旅立ち今青春
■検査あと妻のやさしさ気にかかり
■白内障術後びっくりシミとシワ
■期限切れ犬にやらずにオレに出す
■暑いのでリモコン入れるとテレビつく
第1回シルバー川柳
■「お若いわ」その一言でお得意さん
■あなたには言えない遊び軽い嘘
■口づけも入歯ガクガク老いの恋
■すらすらと嘘が言えますボケてない
■残るのも先に逝くのもいやと言う
■人恋し恋とは違う人恋し
■老妻がホームで宣言主婦卒業
■化粧する昔話も化粧する
■三回忌頃から光る未亡人
■次の世も一緒と言えば妻はNO
■主治医には 内緒 鍼灸まむし酒
■逝く日まで恋をする気の紅を買う
■なってみりゃあの年寄りは偉かった
■合コンだ入歯みがいて紅さして
■昔酒、今は病院はしごする
■夫より三歩前行く老後かな
第2回シルバー川柳
■若返り亡夫にすまぬ旅の宿
■来世も一緒ですワと妻の世辞
■天国の友へ昼寝で会いにゆく
■耳遠くあの世のお呼び聴こえない
■云いすぎてゴメンが云えぬ夜の長さ
■欠点を個性と唱え婆生きる
■医者よりも様子良く聞く見舞い客
■還暦は鼻たれ小僧おらが村
■いつもビリ天国行きもビリで良し
■おんぶした子をリストラでまた背負い
■驚いたあの人あの年あの色気
■着メロに軍歌を入れて歳がバレ
■喜寿過ぎの浮気は妻に励まされ
■わたしの手ひっぱらないであの世から
■忘れ物とりに戻れば又忘れ
■還暦は「もう」と「まだ」とを使い分け
■徘徊と噂されて散歩を止め
■ネクタイを捨てたら消えた肩の凝り
■あの世まで住基ネットに見送られ
■体調の良い日は医者をはしごする
■世界一とうとう寿命だけとなり
■年の差がだんだん開く妻の謎
■あれはそこそれはあそこにちゃんとある
■家事おぼえ妻の手抜きが見えてくる
■居酒屋で「出世払い」のツケ利かず
■おい!おまえ!いつしか妻の名を忘れ
■妻が書く老後の計画俺イナイ
■資産分けすめばシルバー蚊帳のそと
■深夜なる受話器とる前深呼吸
第3回シルバー川柳
■眼鏡かけ眼鏡はどこだと妻に訊き
■より添うて今は夫により添われ
■体力が落ちても押せる横車
■百歳を世話するむすめ喜寿むかえ
■口喧嘩相手なくして日の長し
■持て余す暇を余裕と言い聞かせ
■年金に安・近・短の旅学び
■手をひいたつもりが孫に手をひかれ
■「老」の字に「ご」の字ついた時代あり
■流行語覚えたころはすたってる
■まだ古希か米寿の兄は軽く言う
■カルチャーに先輩顔の妻がいる
■長老に年を聞いたら俺の下
■夕陽浴び花摘む妻の背のまるさ
■まだいけるもう一度だけ犬を飼う
■脳みそに移し変えたい顔のしわ
■不出来な子ふるさと捨てず親を看る
■健康に粗食が合うと手抜き妻
■資産家は最期に親戚ドッと増え
■それあれで通じるまでの幾山河
■年をとり美人薄命うそと知る
■旅行好き行ってないのは冥土だけ
■年賀状書かねばあの世とうわさされ
■飲め飲めと差し出されるのは薬だけ
第4回シルバー川柳
■共白髪まっぴらごめんと妻茶髪
■おれおれと名のって妻にすぐ切られ
■定年後関白の座をそっと降り
■来てやった貰ってやったで五十年
■妻の愚痴お茶と一緒に軽くのむ
■「愛してる」じじの返事は「馬鹿言うな」
■飲んだっけちり籠のぞき確認し
■「呆けちゃった!」難を逃れる名セリフ
■孫優さしさっきも聞いたと言い出さず
■こんにちは笑顔で答えて名を聞けず
■歳とれどなぜ口だけは歳とらぬ
■補聴器を外し無敵の父となる
■座る時立つ時ひざが手を頼り
■離れ住む子らに病む日も無事と書き
■還暦はシルバーシートを浅く掛け
■つまずいた小石に歳を教えられ
■聞こえぬも心配風呂場の下手な歌
■介護され初めて気付く親不孝
■聞くたびに話が違う「若い頃」
■長寿者に「ひけつ」なにかと医者が聞き
〒970-8026
福島県いわき市平字作町2-8-11
TEL.0246-21-4950